118分
【主演】ジェームズ・ノートン
こんな人にオススメ
- ロシアとウクライナの関係性を知りたい
- 歴史の真実を知りたい
- 命がけで行動するストーリーが観たい
〜あらすじ〜
1933年、ヒトラーに取材した経験を持つ若き英国人記者ガレス・ジョーンズには、大いなる疑問があった。
世界恐慌の嵐が吹き荒れるなか、なぜスターリンが統治するソビエト連邦だけが繁栄しているのか。
その謎を解くために単身モスクワを訪れたジョーンズは、
外国人記者を監視する当局の目をかいくぐり、すべての答えが隠されているウクライナ行きの汽車に乗り込む。
やがて凍てつくウクライナの地を踏んだジョーンズが目の当たりにしたのは、想像を絶する悪夢のような光景だった……。
(prime video紹介文より抜粋)
(C)FILM PRODUKCJA – PARKHURST – KINOROB – JONES BOY FILM – KRAKOW FESTIVAL OFFICE – STUDIO PRODUKCYJNE ORKA – KINO ŚWIAT – SILESIA FILM INSTITUTE IN KATOWICE
ソ連の恐怖
ロシアvsウクライナ
この映画を観ると、なんとしてでもロシアの侵攻を止めてほしいと強く願ってしまいます。
我々が知らない真実がここにあります。
「どう考えても予算のつじつまが合わない」
英国人記者ガレス・ジョーンズ(ジェームズ・ノートン)はソ連の繁栄に対し疑問を持っていた。
”何か裏がある”
そう考えていた矢先、モスクワで取材をしていた同僚のポールから電話が入った。
ポールはある場所へ取材しに行こうとして、それを伝えようと電話してきたのだ。その瞬間電話が切れた。
モスクワからの電話は盗聴されていたのだ。
ポールを追いかけモスクワに取材に訪れたガレス・ジョーンズは、ニューヨークタイムズ・モスクワ支局のデュランティに取り入る。
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しかしデュランティはソ連擁護に一辺倒で、スターリンの「5か年計画」のおかけで繁栄していると言い張る。
さらにガレスにとって最悪なことに、ポールが強盗にあって殺されたと知る。
ポールの死が不自然すぎることを、デュランティの下で働くエイダ(ヴァネッサ・カービー)に訴えかけた。
ソ連当局の取材統制にあい、まともに行動もできないためエイダの家に押しかけたのだ。
そしてポールがどこに行こうとしていたのかをこっそり聞き出した。
「ウクライナよ」
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(字幕版)
ソ連の繁栄の真実
ソ連に入国時からすべて監視つき。
エイダと懇意になったガレスは、2人で歩いていても監視つき。
エイダからポールの行き先について聞き出すときも、隣の部屋では監視員が聞き耳をたてて会話を聞いているほど。
元首相ロイド・ジョージからはすでに外交顧問としての役職は解かれていたが、紹介状を「現顧問」に書き換えウクライナ行きに成功したガレス。
ウクライナはかつて母親が住んでいた場所でした。
監視付きではありますが、列車で出発します。
列車は個室で食事付き。
ウクライナに入り、とある駅に停車する直前に監視から逃げ出すことに成功します。
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悲惨な事実
駅では大量の小麦が貨物列車に載せられているところだった。
そこでガレスが見たものは、顔色の悪い人々、覇気のない目、薄汚れた服、道には人が至るところに倒れている。
餓死しているのだ。
ガレスはそばにいた人に、この小麦がどこに運ばれるか聞きます。
「モスクワだよ」
ガレスはその様子を写真に収め、母親の実家へと雪道を徒歩で向かいます。
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途中、小さな村につきました。
その村でも道端に人が倒れています。
子供が数人、ガレスのそばに寄ってきました。そして歌を歌います。
”飢えと寒さが家の中を満たしている。食べるものはなく、寝る場所はない。私たちの隣人はもう正気を失ってしまった”
”そしてついに自分の子供を食べた”
ガレスの心の中に、この歌が残り続けることになります。
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自活する子どもたち
母親のかつての実家にたどりついたガレス
一晩を過ごし朝目覚めると、子どもたちが入ってきました。生活に役に立つものを探しにきたのです。
ガレスは手伝ってあげ、子どもたちが住んでいる小屋にきました。
そこで少量の肉とスープをご馳走になります。
ガレスは聞きます。
「これはなんの肉?」
子供は答えます。「コーリャ」
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「それはなんの肉?」
「お兄さん」
「猟師なの?」
子どもたちは外を見ます。
ガレスは外にいきました。
そこでみたものは...
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ガレスは少し大きな街にたどり着きます。
食料品の配給が行われており、人が群がっていました。
隣にいた女性に問います。
「この状況はいつから続いているんだ? 一体なにがあったんだ?」
「私たちは彼らに殺されているの。男たちがきて、自然の法則を変えると言い出した」
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ウクライナからありとあらゆるものの搾取
その結果、400万人とも1000万人ともいわれる犠牲者数
スターリンの「5カ年計画」の結果がここにあり、これがソ連が繁栄している秘密でした。
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大国が支配する世界
ガレスは当局に拘束され強制送還されます。
無罪放免と引き換えにこう言わされました。そして元首相のロイド・ジョージにも伝えろと
「飢饉など起きていない」
しかしガレスは帰国後、マスコミの前で発表します。
「ソ連の言っていることはすべてウソだ、罪なき数百万の命を奪った」
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誰も信じようとしません。
ソ連は元首相ロイド・ジョージにまで抗議します。
ソ連と揉めたくない首相はガレスに謝罪をさせます。
マスコミ各社はガレスをウソつき呼ばわりし、記者としてのキャリアを絶たれてしまいます。
ガレスの本当の苦しみはここから始まります。
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この映画では食事シーンが多くあります。
ソ連での役人の贅沢な食事や、ロンドンの街中で業者がレストランに肉を納品するシーンや、レストランでの食事シーンもろもろ...
一方でウクライナでは飢餓による大量の餓死者。
その真反対の事実をあえて強調しているようでした。
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疑問を感じて行動した人がいたからこそ
「収支が合わない。出金が多すぎる。このお金はどこから?」
疑問に感じた人がいたからこそ、そして行動したからこそ事実が明るみになりました。
どれだけ訴えても、
「大義を選ばざるを得ない時は誰にでも訪れる。その前では1人の人間の野望などかすむ」
みんな自分が大事でした。
しかしガレスの最後の行動が世間を変えます。
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ドイツではヒトラー率いるナチス・ドイツが台頭、混沌とした時代が始まろうとしていました。
ナチス・ドイツのソ連侵攻、バルバロッサ作戦が開始され、ウクライナも一時的にナチス・ドイツに占領されます。
ウクライナ市民にとってはソ連の統治が終わり、一筋の光がみえたと思いきや、さらなる悲劇が待っていました。
「真実は一つだけ」
今だに続くこの因縁の2国間
正義の鉄槌を食らわせるのであればどちらの国か、おのずとはっきりします。
歴史好きの人は休日前の夜にでもぜひ!
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(字幕版)