元気がないときに観て

prime videoでオススメ【糸】 感動の1本 最後に泣けます

130分

Amazon prime videoにて配信中

こんな人にオススメ

  • 恋人と観たい映画を探している
  • 運命というものを信じたい
  • たまには泣きたい

〜あらすじ〜

平成元年生まれの高橋漣と園田葵。

北海道で育った二人は13歳の時に出会い、初めての恋をする。そんなある日、葵が突然姿を消した。

養父からの虐待に耐えかねて、町から逃げ出したのだった。

真相を知った漣は、必死の思いで葵を探しだし、駆け落ちを決行する。

しかし幼い二人の逃避行は行く当てもなく、すぐに警察に保護されてしまう。

その後、葵は、母親に連れられて北海道から移ることになった。

漣は葵を見送ることすらできないまま、二人は遠く引き離された…。

(prime video紹介文より抜粋)

(C)2020映画「糸」製作委員会

守りたかった彼女

すごく切なく悲しい物語

最後に感動がまっています。

北海道の自然豊かな町

恋仲だった漣(れん)と葵(あおい)

放課後いつも一緒にいた2人、帰り道に葵は「もうちょっと一緒にいよう」

漣は「お母さんが心配するでしょ。また明日遊ぼう」

次の日、突然葵とその一家は引っ越してしまい、会うことができなくなってしまった。

漣は葵の札幌の住所を突き止め、会いに行った。

再会した葵の顔には傷があり、暴力をふるわれていることが明らかだった。

母親の彼氏に殴られていたのだ。母親はそれを見て見ぬふりをしていた。

漣は葵の手を握り、そこから逃げ出した。

漣は、

「2人でリンゴ農園で働こう。オレが葵ちゃんを守る」

しかし、葵の親と通報した警察に保護されてしまい、握っていた葵の手を離してしまった。

8年後

地元で幼馴染だった「竹原直樹」から結婚の招待が届いた。

場所は東京

結婚式当日、挨拶した竹原から衝撃の言葉が飛びだした。

「園田葵、彼女もくるってよ」

(C)2020映画「糸」製作委員会

再会からいきなり失恋

地元のチーズ工房で働いている漣 (菅田将暉)、東京で大学生の葵 (小松菜奈)

結婚式で再会を果たした2人

「漣くん、久しぶり」

せっかくの再会なのに葵はどことなく冷めた感じがしています。

最初はぎこちなくもお互いのことを話た後、葵の携帯にメールが入ります。

「行かなきゃ」

葵は車に向かいます。そこには男が迎えにきていました。

(C)2020映画「糸」製作委員会

迎えにきた男は葵の彼氏です。

車に乗って走り去った姿をみて、漣は呆然とし頭をかきむしり、葵は車中で少し悲しそうな顔をしています。

ストーリーの終盤に、この時のお互いの想いがどんなものだったかが描写されています。

葵の少し冷めた感情の意味もわかります。

(C)2020映画「糸」製作委員会

未練を断ち切り

北海道で日常に戻った漣は、同じチーズ工房で働くムードメーカーの香 (榮倉奈々)と仲を深めます。

香は中学校から付き合っている彼氏に、最近振られて辛い思いをしていました。

いつも元気いっぱいの香が漣の目の前で泣き出します。

2人が接近するのは必然でした。

漣と香の2人は付き合うことになります。

(C)2020映画「糸」製作委員会

一方の葵は彼氏と沖縄で住むことになります。

漣と葵

2人は自分の道を進み、もう交わることのないと思われる人生を歩むことになります。

と、思っていた矢先、漣が地元の役所で手続きをしていると、なんと葵がそこにいました。

(C)2020映画「糸」製作委員会

後悔は今も

葵と葵の母親とは長い間、音信不通になっていました。

「悪いのは恋人の暴力を止められなかった母親。それを一度でも謝ってほしかった」

漣は、葵を昔住んでいた家まで車で案内してくれます。

「もういいよ、漣くん」

手間をとらせて悪いからと遠慮する葵に、漣は無言で協力します。

お互いそれぞれの恋人と住むことや、今後のことを話しながら、少し複雑な表情でお互い話しを聞いています。

漣は思わず言います。

「ごめんね、あのとき守れなくて。手を離してほんとにごめん」

漣が葵のためにここまで一生懸命に協力してくれる理由が、このセリフから伝わってきます。

漣は子供のころに葵と離れ離れになってしまった、あの経験をずっと後悔していたのです。

(C)2020映画「糸」製作委員会

別々の人生を歩む

漣は北海道 葵は沖縄に

なんとなくお互いの存在をボヤッと残しながらも、今度こそ本当に2人はそれぞれの道を歩むことになります。

漣は香と結婚し、葵は彼氏が金を置いて突然家を出ていったため、友人を頼りシンガポールに渡ります。

シンガポールで友人と会社を立ち上げた葵、友人に決意を伝えます。

「守る人になりたい。握った手を離さない人に」

自分のことを必死で守ろうとしてくれたことを、今度が自分がやってあげたい、そんな気持ちからでした。

一方の漣は病院にいました。香が妊娠したので検査にきていました。しかし香の表情がどことなく暗いです。

香りは漣に言います。

「みつかったんだよね、腫瘍」

ガンでした。

(C)2020映画「糸」製作委員会

運命よ再び

漣の奥さんである香は、子どもを産んだもののガンが進行し、入院中でした。

香は子どもに伝えます。

「偉い人になんかならなくたっていいからね」

「泣いている人や悲しんでいる人がいたら抱きしめてあげられる人になりなさい」

子どもへ伝えたこの言葉が、葵をも助けることになります。

シンガポールで順調に会社を経営していた葵に衝撃が走ります。

共同経営者である友人が会社のお金を使い込んで失踪しました。

全財産をもって返済したものの事業は続けられず、日本へと帰国します。

ここから再び2人の運命の歯車が回りはじめます。

(C)2020映画「糸」製作委員会

2人の巡り合い

漣も葵もパートナーはいましたが、どことなくお互いを完全に忘れられない状態が、伝わってきます。

漣の妻の香が言います。

「運命の糸ってあると思う。でもその糸はたまに解(ほつ)れるし、切れることもある」

「でもまたそれは繋がる。生きていれば必ず何かに繋がる」

漣と葵は、お互いが気づかないまま、すぐ目の前まで手の届くところまで近づいていました。

中島みゆきの「糸」が、物語の盛り上がりどころで流れます。

”どこにいたの?” ”生きてきたの?”

この歌詞と映画の内容がピッタリで、さらに感動を誘います。

1人で観るのもよし、誰かと観ても楽しめます!

休日前の夜にでもぜひ!

(C)2020映画「糸」製作委員会


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