戦場

【ハート・ロッカー】 でまくるアドレナリン、凄まじい緊張感を味わえる1本です

130分

【主演】ジェレミー・レナー

こんな人にオススメ

  • 戦場の熱い戦いがみたい
  • 熱い友情と仲間の団結力に憧れている
  • やっぱり緊張感がほしい

〜あらすじ〜

2004年、イラク、バグダッド。

爆発物処理にあたっていた米軍ブラボー中隊のメンバーが不測の爆破で命を落とす。

新たにやってきたジェームズ二等軍曹は、爆弾解体の手際こそ優れているが、

任務中に必要な安全対策を無視するなど死を恐れていないかのような行動に走る。

後方で補佐する部下のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は不安を募らせる…。

(prime video紹介文より抜粋)

爆弾を巻きつけられた男を助けようとするジェームズ軍曹

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

凄腕の爆弾解体屋

チームワークを無視する破天荒な解体屋

でもいざという時はとんでもない力を発揮します。

緊張感もバッチリ、見どころも満載、最後まで見入ってしまう作品です。

混沌としているイラク・バクダッド

常駐するアメリカ軍への自爆テロによる被害は増えるばかり

この日も爆弾らしきものがあるとの通報が入り、爆弾処理班が駆けつけた。

中隊長はトンプソン軍曹(ガイ・ピアース)。

補佐するのはサンボーン軍曹とエルドリッジ特技兵だ

爆弾処理をするブラボー中隊

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

道路に置かれているビニールに包まれた怪しげな物体

カメラがついたロボットでその物体を確認すると155mm榴弾が置かれていた。

とんでもない破壊力をもっている。

電気コードが敷かれていて、遠隔で操作し爆発させるものだった。

ロボットに起爆用の爆弾をのせた台車を牽引し、爆弾付近で爆破させる予定だった。

しかし運んでいた途中で台車の車輪が外れてしまう。

「カラカラカラ…ガシャッ」

爆弾を運ぶ滑車の車輪が外れる

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「クソッ 不良品だ」

「分かった。俺が行く」

トンプソン軍曹は防護スーツに身を包み、起爆用の爆弾を設置しに行くことになった。

起爆用の爆弾を設置し、その場を離れる。

しかしその時、後方で待機しているエルドリッジ技術兵が何かを見つける。

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

「2時方向、携帯電話だ!」

離れたところで携帯電話を操作している男がいた。

爆弾は携帯電話で遠隔操作にて起動させる。

「(携帯電話を)捨てさせろ!」

「そいつを撃て!」

エルドリッジが走って止めに入ろうとするも、男が携帯電話を操作し、大爆発を起こした。

爆弾が爆発し、巻き込まれるトンプソン軍曹

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

トンプソン軍曹は殉職した。

人間的にも良い付き合いをしていたサンボーン軍曹はひどく落ち込んだが、軍はすぐさま別の人員を送り込んできた。

派遣されてきたのが、ジェームズ軍曹(ジェレミー・レナー) 

経験豊富で凄腕の解体屋、そして破天荒な男だった。

新たにチームに合流したジェームズ軍曹

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ハート・ロッカー

最初の任務

爆弾が設置されているとの通報を受け、ジェームズ軍曹ら3人が向かいます。

爆弾と思わしきものは、ガレキの中にありワイヤーがはられていた。

サンボーン軍曹がジェームズ軍曹に言います。

「ロボットで確認しよう」

しかしジェームズ軍曹は「いらない オレが行く」

「危険だぞ」

ジェームズ軍曹は聞く耳を持たず、ただ笑うだけでした。

再三の忠告を聞かず、にやけるジェームズ軍曹

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

防爆スーツを着て歩くジェームズ軍曹でしたが、突然発煙筒を投げます。

「その煙な何だ?」

ジェームズ軍曹は反応がありません。

発煙弾の煙で視界を遮るジェームズ軍曹

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

「ジェームズ、応答しろ!」

「...目くらましだ」

到着したジェームズ軍曹がガレキを取り除くと爆弾が1つありました。

「ハローベイビー」

慣れた手つきで信管を取り除きました。

爆弾の信管を外すジェームズ軍曹

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

終わったと思ったのも束の間、ワイヤーがまだどこかへ繋がっています。

ワイヤーをたどり、思いっきり引っ張ると、更に大量の爆弾が埋まっていました。

「すげぇ」

実はさらに多く爆弾があった

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すべてを解体して戻ってきたジェームズ軍曹が戻ってきました。

そしてサンボーン軍曹にすっきりとした様子で言いました。

「成功だ 初めての共同作業」

「共同作業ってのは、声をかけたら返事するものだ」

ジェームズの身勝手な行動に、サンボーンは不満だらけでした。

無線に反応しないジェームズ軍曹に苦言を呈するサンボーン軍曹

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チームワークの亀裂

バクダッドにある国連事務局

不審な車が停車しているとの通報が入った。

ジェームズ軍曹らが到着し、防護スーツを着用したジェームズが車に近づきます。

車のトランクを開けると、とんでもない量の爆弾が設置されていました。

車に搭載された爆弾量は凄まじい被害を予測させた

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それを見たジェームズ軍曹、突然防護スーツを脱ぎ始めます。

「何をしている?」 

離れていたところで警戒しているサンボーン軍曹が聞きます。

「さあ」 

エルドリッジ技術兵がそれに答えます。

ジェームズは、防護スーツをエルドリッジ技術兵に渡し、

「すげぇ爆弾の数だ 死ぬなら気持ちよく死にたい」

ジェームズ軍曹はそう言って、再び車に向かいます。

身1つで爆弾を処理しようとするジェームズ軍曹

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爆弾が多く1つ1つ解体するのは無理と判断、車のどこかにある起爆装置を探すことにしました。

その時、エルドリッジ技術兵がこちらにカメラを向けている1人の男を見つけます。

「サンボーン! カメラを持っている男が見えるか?」

「僕にカメラを向けている」

あやしい男に狙いを定めるエルドリッジ軍曹

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カメラを向けているあやしい男

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まだジェームズ軍曹は起爆装置を見つけられないでいました。

サンボーン軍曹は危険を感じジェームズ軍曹に言います。

「そろそろ退散するぞ! 人が集まってきた」

「早く行くぞ おい!応答しろ!」

人が集まってきて焦るサンボーン軍曹

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ジェームズ軍曹は”集中ができない”とばりに、ヘッドホンを投げ捨てます。

起動装置に繋がるワイヤーを見つけていたのです。

ワイヤーは車の前部座席に向かって伸びていました。

周辺には続々と人が集まってきており、サンボーン軍曹は焦りながら言います。

「ジェームズは何をやっている!」

「姿が見えません」

エルドリッジ技術兵も焦っていました。

そんな心配をよそにジェームズは起爆装置の解体に成功し、何食わぬ顔でハンヴィー(ジープ)に戻ります。

ひと休みするジェームズ軍曹に、サンボーン軍曹がぶん殴ります。

「二度と無線を切るな」

無線を無視したことでジェームズ軍曹を殴るサンボーン軍曹

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どこにでも潜んでいる危機

任務を終えたサンボーン軍曹らは、帰還中に1台の立ち往生している車を発見します。

周りには武装をした現地人の男が数名

サンボーン軍曹が銃を構えて近づきます。

「銃を捨てるんだ! 早くしろ!」

男は仲間に合図を出します。”撃つな”

立ち往生している民間軍事会社のリーダー

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「顔を見せるぞ」

男はアメリカ人でした。

彼らはPMC(民間軍人会社)の人間で、タリバン幹部を捕えることで報酬をもらっていました。

「こんなところで何している?」

「タイヤがパンクした。力を」

PMCリーダーがホッとし修理に入ったその時、民間の1人が撃たれます。

突如、どこからか撃たれた

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「左からだ!」

激しく攻撃を受けます。

サンボーン軍曹らも一緒に応戦します。

相手のスナイパーに対抗するため、軍事会社が所持していたバレット(狙撃銃)を用意し、PMCリーダーが狙いを定めます。

バレットで狙いを定める民間軍事会社のリーダー

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しかし相手が上手でした。

撃ってきた銃弾がヒットしてしまいます。

PMCリーダーは射殺されてしまいました。

サンボーン軍曹が代わってバレットで狙いを定め、ジェームズ軍曹がサポートに入りました。

代わって狙撃銃をとるサンボーン軍曹とサポートするジェームズ軍曹

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サンボーン軍曹が銃を放つも外れます。

「弾切れだ」

「エルドリッジ!!」

ジェームズはエルドリッジに弾倉を用意するよう伝え、そして励まします。

「心配するな 後ろを見張っていろ 頼んだぞ」

エルドリッジ技術兵を励ますジェームズ軍曹

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狙い当てたほうが生き残る。根気比べが始まります。

サンボーン軍曹は、1人、2人とヒットさせます。

その後は双方動きがありません。

ひどく乾燥した砂漠地帯、時々集中力が切れて寝落ちしそうになるサンボーン軍曹

ジェームズは飲み物を分け与え、励まし続けます。

サンボーン軍曹を励ますジェームズ軍曹

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日も暮れそうになり、相手にそれ以上の動きが全くありません。

「サンボーン、終わろう」

相手方のスナイパーに勝ったのです。

しかし任務はこれで終わりではありません。

次の日からも再び死と隣り合わせの危険な任務が続いていきます。

チーム内に変化が1つありました。

ジェームズ軍曹に嫌悪感を抱いていた2人が、この件によりジェームズ軍曹をリスペクトするようになったのです。

頼れる兄貴的な存在になっていくのです。

連携して建物の中を進んでいく3人

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任務への悩み

終盤、危険な任務続きでメンタルをやられそうなサンボーン軍曹が、ジェームズ軍曹に本音を語ります。

「ここは嫌いだ」「まだ死にたくない」

「お前はよくやれるな...こんな危険な賭けを 現場にでれば生きるか死ぬか。どうなるかもう分からない」

それを聞いたジェームズは最後につぶやきます。

「...知るか」

辛いことが重なり、悩みを打ち明けるサンボーン軍曹

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悩みを聞くが半ば投げやりなジェームズ軍曹

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イラクの人たちにとっては、アメリカ軍は自国に侵略してきた野蛮な軍隊

我が物顔で駐留するアメリカ軍に、自国から追い返そうと攻撃を仕掛けてきます。

そして子供たちまでもが石を投げてきます。

走っているハンヴィーに石を投げるイラクの子供たち

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

多くの若者が、この任務の意義と自分の置かれた立場に葛藤し、悩み続けていることが、このセリフと表情から瞬時に見て取れます。

しかし任務に対して生きがいとしている人間もいます。

ストーリーの最後のジェームズ軍曹の驚きの行動でそれがはっきりと分かります。

一見、破天荒で自分勝手のように見えますが、実は自分の中にしっかりとした考えを持っていたのです。

子供と戯れるジェームズ軍曹

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.

壮絶な戦闘シーン、人間ドラマ、

若者たちの悩み苦しみが複雑に絡み合う、考えさせられる作品になっています。

もちろんゾクゾクするような緊張感も味わえる1本です。

休日前の夜にでもぜひ!

奥さんと買い物をするジェームズ軍曹

(C)2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.


ハート・ロッカー

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