サスペンス

prime videoでオススメ【怪物】心の奥底にある恐怖を表現したような作品

Amazon prime videoでレンタルにて配信中

2023年 公開

〜あらすじ〜

大きな湖のある郊外の町。

息子を愛するシングルマザー、生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。

それは、よくある子供同士のケンカに見えた。しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。

そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。

(prime video紹介文より抜粋)

すべてにおいて疑心暗鬼にさせてくれる、衝撃の作品です。

悪いのは誰か

最後まで予測できない展開です。

夜、雑居ビルが全焼した。シングルマザーの麦野沙織は、息子の湊(みなと)と、燃えているビルを眺めていた。

それから湊に不可解な行動が見られ、ある日、靴を片方なくしたり、水筒から砂利が出てきたりと、沙織は「いじめ」を疑うようになる。

「先生に、お前の脳はブタの脳が入っていると言われた」 「先生にぶたれた」

湊の担任である保利(ほり)先生にやられたと衝撃の告白をされた沙織は、学校へ問い詰める。

(C)2023「怪物」製作委員会

小学校で起こった事件

世間体を気にする校長以下その他の先生たち

湊の話しを聞いた沙織は学校へと訴え、担任の保利(ほり)先生は謝罪に追い込まれます。

保利先生の態度がふてぶてしく生意気で、殴ってしまいそうな気分になります。観る人誰もが、

「こいつは悪い」

と印象を受けてしまいます。

まともに喋らず、会話の最中に飴を食べるなど、不可解な行動もみられます。

保利(ほり)先生は最終的に依願退職させられます。

保護者を集め謝罪の場へと向かう校長(田中裕子)が保利先生にボソっとささやきます。

「あなたが学校を守るのよ」

保護者からのクレームをそのまま受け止め、すべてなかったことにするためにスケープゴートを仕立て上げる

社会の闇という恐怖がここで感じ取れます。

(C)2023「怪物」製作委員会

伏線の回収

問題があるのは誰か?

原因は誰にあったのか?

通常は主人公を軸に物語が進んでいきますが、この作品は主人公を含めた3人の行動や言動を、それぞれの視点で見せてくれます。

この人はこの時間こんな行動をしていた、実はこういうことをやっていた、

事実が少しずつ明らかになっていきます。

結果、すごく切ない気分になります。

(C)2023「怪物」製作委員会

タイトルの意味

「自分は正しい」

みんながそう思って行動しています。

「誰かを守りたい」「誰かを幸せにしたい」と、相手のことを強く考えて行動することもあります。

ある人が1人に語るシーンがあります。

「誰かにしか手に入らないものは幸せと言わない」

「誰でも手に入るのが幸せというもの」

誰かを「守ろう」「幸せにしよう」その行動をすることにより、結果、誰かが犠牲になっていること、何も幸せになっていない事実を最後に悟ります。

いわば誰しもが行動によって「怪物」になりうる可能性を秘めている、そんな答えを突きつけられます。

最後にすべてが繋がり、答えがハッキリします。

人生について考えさせられる1本です。

休日前の夜にでもぜひ!

(C)2023「怪物」製作委員会

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