Amazon prime videoよりレンタルにて配信中
2007年 公開
〜あらすじ〜
小学校の卒業と同時に離ればなれになった 遠野貴樹と篠原明里。
二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
そんなある日、大雪の降るなかついに貴樹は明里に会いに行く……。
(prime video紹介文より抜粋)
こんな人にオススメ
- 恋人と一緒に観たい映画を探している
- 無性に切ない気分になりたい
- 最近、歳をとったと感じている
(C)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
感動の名作
儚くて切なく、そしてものすごく応援したくなるような、不思議な感覚を呼び起こす感動の1本です。
観ているほうは2人に大きく感情移入し、とにかく幸せになってくれることを願ってしまいます。
3部構成です。
出会いから別れ、そして貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」
貴樹も鹿児島へ転校し、別の人物の視点から描いた 「コスモナウト」
大人になり2人の人生と想いを描いた表題作 「秒速5センチメートル」
舞台は東京
ともに転校生でまだクラスに馴染めない小学6年生の 2人が、お互い大好きな読書を通じて距離を縮めていく。
ー 仲良くなりお互いが意識し始めた矢先、中学生に なる前に「篠原明里」が栃木へと転校することに。
悲嘆し、思わず心無い言葉を言ってしまう遠野貴樹。
それでも2人は離れ離れになりながらも文通を続け、 お互いの想いは繋がっていた ー
(C)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
再会からその後
中学1年の3月、遠野貴樹は栃木県に引っ越した 篠原明里に会うべく、文通で約束を取りつけます。
3月の当日は大雪が降り、電車も大幅に遅れ、 再会までの長い長い道のりは、観ているほうを辛くさせ、そして応援したい気持ちにさせてくれます。
なんとか再会できた2人。ここのシーンは最高に盛り上げてくれ、感動モノです。
(C)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
その後、種子島へ引っ越しした遠野貴樹だが、それでも2人は文通を続ける。
しかしそのやり取りは減っていき、、、
「手紙を出すのを止めたのはどちらだったか、」
「当たり障りのない空疎(くうそ)な言葉を並べただけのものになっていたから」
距離が離れて2人を繋げているものが少しずつ薄れつつも、なんとか手紙を続けようとしているが、、、
お互い心のどこかにあるものの、連絡をとることもなくそれぞれの道を歩んでいく。
あの時連絡をとっていれば未来はどうなったか...こんなこと誰しも経験ありますよね。
(C)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
夢と現実
「1000回もメールして、心は1cmしか近づけませんでした」
社会人になった遠野貴樹に元カノが放った一言。
心のどこかに未だ想い続けている人を忘れられず、 忘れようとひたすらもがき続けている
この作品を観ると、一番に突きつけられるのが現実です。
夢多く明るい未来しか考えない子供時代、甘い恋や 友達と過ごす青春の学生時代、そして社会人になり、 仕事に追われる日々。
「ただ働きつづけ、気づけば日々弾力を失っていく心がひたすら辛かった」
必死で忘れようとガムシャラに働き、心がすり減って いく。
2人が再び繋がってほしい…そんな思いを巡らせながら観てしまう作品です。
終盤に山崎まさよしの「One more time, One more chance」が流れながら、歌詞に合わせ目まぐるしく 変わるシーンがあります。
辛い気持ちをさらに倍増させ、
そして最後にどんでん返しをも期待させてくれます。
ずっと後悔しつづけるなら、たったひと言、想いを伝えてってことですね。
(C)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films
秒速5センチメートル