143分
Amazon prime videoより配信中
こんな人にオススメ
- この世の闇の部分をみてみたい
- 話しのネタがほしい
- 刺激がほしい
〜あらすじ〜
1999年、アフリカのシエラレオネ共和国。
ダイヤの密輸に手を染める元傭兵と、貧しいながら幸せな生活を送る純朴な漁師。
交わるはずのなかった二人の人生が、運命に翻弄され動き始める。
(prime video紹介文より抜粋)
(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
衝撃的な実話
ダイヤモンドの闇
華やかな世界の裏側に存在した、血で血を争った悲惨な歴史
レオナルド・ディカプリオの存在感に注目です。
西アフリカにある「シエラレオ」
欧米寄りの政府に対し、自国での舵取りを求める反政府勢力・通称RUF
両者の抗争は日に日に激化していた。いわゆる内戦である。
その裏はダイヤモンドの利権を求め争い続けており、ダイヤを売って武器の資金にしていたのだ。
RUFは白人に手を貸す集落を奪いつづけ、若くて動けるものはダイヤモンドの発掘へと強制的に働かせ、
子供は洗脳し、戦士として育てていた。
その日、漁師のソロモンは漁を終え、学校へ行っていた息子と一緒に村へと帰っていると、車に乗った集団が突如やってきた。
武装している。RUFだった。
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村が襲われた。
ソロモンは家族と逃げようとしたが捕まり、家族だけは逃がすことに成功した。
ソロモンはダイヤモンド発掘場で強制労働させられることになった。
ソロモンは発掘場で家族の安否を気にしながら作業をしていると、とんでもなく大きいピンクダイヤを見つけてしまう。
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ソロモンはこっそり足の裏に隠して、ダイヤを土の中に埋めたが、現場を指揮しているRUFのポイズン大尉に見つかってしまった。
撃たれると思った矢先、大きな爆発音が聞こえた。政府軍が攻撃してきたのだ。
爆風でポイズン大尉は吹っ飛んでしまう。
しかしソロモンも政府軍に捕まり牢屋に入れられてしまう。
元傭兵であり密輸売人のアーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、RUFに武器を提供する対価としてダイヤモンドを得ていた。
この日もRUFとの取引を終え、ダイヤを羊に隠して越境しようとしていた。
しかし政府軍に見つかり、アーチャーは逮捕されてしまった。
牢獄にいたソロモンが、タンカで運ばれてきた人物を見て驚愕する。
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ダイヤモンド発掘場で指揮をしていたポイズン大尉だった。ケガをしていた。
2人は目が合うなり、ポイズン大尉が大声で言った。
「ダイヤはどこだ!」
「みんな! 1,000ドルやるからこの男を切って、ダイヤを出せ!」
そのやり取りを聞いていたアーチャーはダイヤを手に入れるべく行動する。
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ブラッド・ダイヤモンド (字幕版)
運命の出会い
釈放されたアーチャーは、仲間にソロモンの釈放を依頼します。
訳もわからず釈放されたソロモン。
アーチャーは首都フリータウンのクラブで、1人で飲んでいた女性をナンパします。
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女性はマディー、話しが盛り上がり、いい感じになります。
仲良くなったところでマディーは聞きます。
「それであなたは何者? ダイヤ密輸?」
アーチャーはすかさず返します。「そういう話しは危ない。ここじゃ命取りになる」
「じゃ、この話しはどれくらい危険?」
『ブラッド・ダイヤモンド』
「シエラレオネ」はダイヤの輸出がゼロなのに、隣のリベリアは20億ドル
しかもリベリアではダイヤを産出しない。明らかに密輸業者が関わっていた。
マディーはそれを調べにきたのだ。
「ジャーナリストか?」 「消えな!」
そしてアーチャーはソロモンに接触します。
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なんとしてでもダイヤを手に入れるため
アーチャーはソロモンに話しかけます。
「まさか自分で売るつもりか? 1人じゃ無理だぞ」
密輸に失敗したアーチャーは、ダイヤを手に入れるためソロモンに交換条件を出します。
家族を見つけだしたいソロモンに、
「家族を捜しだしてやる」
「デマカセを言うな!」
「釈放してやっただろ! オレは白人だ。コネがある。ダイヤを山分けして家族を救え」
アーチャーは協力することを伝え、2人はともに行動します。
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しかし街はRUFとの抗争が激化し、街から街への通行すら不可能となってしまいます。
そこでアーチャーが協力を仰いだのが、ジャーナリストのマディーでした。
密売ルートを少し明かすという交換条件のもと、ソロモンの家族を国連のデータベースで調査を依頼しました。
「彼はずっと家族を捜しているが、手続きの壁に阻まれている。助けてくれ」
「戦争中なのになぜ彼だけを助けるわけ?」
しかし、国民の悲惨さを目の当たりにしていたマディー
ソロモンの辛さに同情し、この依頼を受け入れます。
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少年兵はいまも作り上げられて
アーチャーとソロモンは難民キャンプへ着きました。
ソロモンはついに家族を見つけました。
金網ごしでしたが、ソロモンは泣いて再会を喜びます。
しかしそこに息子のディアはいません。
「奪われた。さらわれたの」
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金網を叩きながらソロモンが叫びます。
「息子はどこだ!? だせ!!」
アーチャーが必死で止めに入ります。
「撃たれるぞ! 家族の前で死にたいか?」
マディーはその瞬間をカメラにおさめます。複雑な気持ちが交差していました。
息子のディアはRUFで薬漬けにされて洗脳し、戦闘員に作り上げられていました。
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同情の果てに
周りを犠牲にしてでも任務を遂行する、冷徹なアーチャー
家族を必死で助けようとするソロモンの必死さに、アーチャーは少しづつ情が移ります。
ソロモンを助けようと感情が揺れ動きます。
難民キャンプでの出来事を記事にするマディーに、アーチャーはイラつき嫌味っぽく言いした。
”灼熱の暑さの中、ソロモンは崩れ落ち、力強い手で金網を揺すった”
「何よ。悲しみを利用していると?」
マディーもうんざりするほど悲惨な状況を見ており、本当の原因を世の中に明らかにしたかったのです。
「事実がいるの。(世界が)命が犠牲になると知れば、指輪を買う人はいない」
「それを記事にするには証人が必要ってこと」
ダイヤが戦争に絡んでいるのに、証拠がなく記事にできないこと
マディーも葛藤していました。
ついにアーチャーは告白します。
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恐ろしい事実
ー (ダイヤを)リベリアへ輸出した後、仲介者の手に渡る
ー 仲介者が税関を買収し、リベリア産の偽造書類をつくり、合法的に輸出
ー ダイヤがアントワープに到着し、選別台に上がれば何も聞かれない
ー そしてインドで、世界中の合法的なダイヤに紛れ込めば、誰も文句は言わない
ダイヤを扱っている商社は値崩れしないようにダイヤを買い占めて隠し、貴重さを宣伝する。
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ダイヤを回収すべく採掘場についたアーチャーとソロモン
アーチャーは深夜に潜入する予定でしたが、ソロモンは勝手に行動してしまいます。
周りは戦闘員だらけ。危険を承知で紛れ込みます。
そしてついに息子を見つけたソロモン
駆け寄って声をかけた瞬間、息子ディアは叫びます。
「敵だ!!」
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問題作
アフリカの闇
ダイヤ流通の現実を暴露しており、アメリカ国防総省が問題視した映画です。
登場人物はフィクションですが、かつてダイヤを巡り内戦が起こったこと、そしてダイヤが武器の調達資源になっていたことは事実です。
作中で説明していたように、紛争地から密輸されたダイヤは出どころがたどれません。
つまりは誰かの結婚指輪になっていてもおかしくないという衝撃的な事実がここにあります。
華やかさの裏にある影の部分を知ることができる1本です。
休日前の夜にでもぜひ!
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ブラッド・ダイヤモンド (字幕版)