113分
Amazon prime videoよりレンタルにて配信中
こんな人にオススメ
- 思い出になる1本を探している
- 昔の映画のディープな世界を体験したい
- 絶妙な驚きがほしい
(c) 1976, renewed 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
〜あらすじ〜
ベトナム帰りの青年トラビス・ビックルは夜のニューヨークをタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。
そしてある時、トラビスがイースト・ビレッジを流していると、13歳の売春婦アイリスが車に逃げ込んでくる。
アイリスはすぐに追ってきたポン引きの男に捕まってしまうが、連れ去られた彼女を見つめていたトラビスの胸中にある計画が沸き上がる…。
(prime video紹介文より抜粋)
(c) 1976, renewed 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
まさに古き良き時代
カオスな街並み
個性的な登場人物たち
この世界観に引き込まれてしまいます。
元海兵隊のトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)は不眠症に悩まされていた。
売春婦、ホモ、オカマ、麻薬売人...
住んでいる街の日常に嫌気がさしており、いつも悶々としていた。
「夜歩き回るクズはすべて悪だ」
「やつらを根こそぎ洗いつくす雨はいつ降るんだ?」
不眠症のせいで精神的に不安定になりつつあった。
寝れないなら夜に働いたほうがいいと、トラヴィスはタクシー会社を訪れた。
「どの時間、いつだって働けるよ」
(c) 1976, renewed 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
トラヴィスはタクシー運転手として働きはじめた。
週6日、ときには週7日をぶっ通しで働くことある。しかし12時間働いても寝れない。
「オレの人生に必要なのはきっかけだ」
「自分の殻だけに閉じこもり、一生過ごすのはバカげている」
そんなトラヴィスに日常を変える出来事が訪れた。
大統領候補のパランタイン議員の選挙事務所で働く「ベッティ」に一目惚れしたのだ。
選挙事務所の前にタクシーを停めて眺める日々。
怪しい人として警戒されるようになったが、トラヴィスは自分から事務所へ行き、ベッティに伝えた
「ここで働きたいと」
(c) 1976, renewed 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
それは口実で、なんとしてでも誘いたかったのだ。
「君は1人ぼっちだ」
「その目は動作を見ても、君は幸せな人じゃない」
(c) 1976, renewed 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
せっかくのデートを台無しに
トラヴィスのストレートな物言いに、なぜか惹かれてしまったベッティ
休憩時間にカフェにいくことになりました。
「オレ達の間には強く感じる何かがあった。だから君に話しかけたんだ」
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少し惹かれつつあったベッティは、デートの約束をします。
ある夜、トラヴィスがタクシーで客待ちをしていると、突然、少女が乗り込んできます。
「急いで! 早く逃げてよ」
男が現れ、少女を強引に連れて行こうとします。
「殴られたいのか!」
男はトラヴィスにくしゃくしゃの20ドル札を投げるように渡して去っていきます。
「何でもねえんだ」
少女は10代前半にみえました。
デート当日
トラヴィスはベッティが好きなレコードをプレゼントし、幸先よくスタートしました。
映画を観ることになり、連れて行った先はなんとポルノ映画
「本気なの?」
「これはアベックが見に来る映画だよ」
トラヴィスは無理やり連れて行きます。
当然ながら鑑賞の途中に気分が悪くなったベッティは席をたちます。
「帰るわ」
(c) 1976, renewed 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
ベッティは怒りモードでした。
追いかけるトラヴィス、いつものクセで選んだ映画が失敗したことにようやく気づきます。
トラヴィスの説得に耳を貸さず、タクシーを拾ってそそくさと帰ってしまいます。
それからは電話にも出てくれず、贈った花も突き返され、部屋の中には枯れた花で異臭を放つようになりました。
完全にフラレました。
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ますます精神的に不安定に
「どこにいてもオレには淋しさがつきまとう」
「逃げ場はない。オレは孤独だ」
不眠症のせいで精神的に不安定でしたが、ますますひどくなっていきます。
タクシーを運転していると、少女が飛び出してきました。危うく轢きそうになります。
この前、タクシーに乗り込んできた少女でした。
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トラヴィスは少女の後をつけると、少女は男と合流して手慣れたように街の喧騒に消えていきました。
売春婦でした。
「漠然とした毎日が長い鎖のように続く」「しかしそれが突然変わった」
この街の不条理さを変えたいと漠然に思っていたトラヴィスは、そのための行動に移します。
密売人から44マグナム、携帯式の小型ハンドガンもろもろの銃を購入しました。
自分の中でやるべきことを決心しました。
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少女の更生と決意
毎日、腕立て伏せや懸垂し、ナマった身体を鍛えなおします。
射撃の訓練も行い、計画を進めていきます。
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トラヴィスは街で売春婦の少女を見かけ、少女を買うことにします。
「そこにいるマシューに話して」
マシューは、以前に逃げようとする少女をムリヤリ連れて帰った男です。
2人で売春婦宿のようなアパートへ入りました。
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「名前は?」
「アイリス」
脱ごうとする少女をトラヴィスは制します。
「オレが逃がしてやるよ。逃げたくないのか?」
始めようとするアイリスをさらに制します。
「君を助けたいんだ」 「どうしてそう分からないんだ?」
トラヴィスとアイリスは、後日カフェに行くことになりました。
なんとしてでもアイリスを改心させるつもりでした。
トラヴィスは、少女を売春させる元締めに怒り心頭で、この街の不条理さにますますイライラしていました。
トラヴィスの信念、それは「社会のゴミを一層する」ことでした。
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なぜか見入ってしまう名作
「今、オレの人生は1つの方向に向かっている」
トラヴィスは海兵隊としてベトナムで従軍し、帰還しました。
そのせいもあり精神的に不安定になっており、不眠症を引き起こしていました。
世の中に常に不満を抱えており、大きなことを成そうと考えてはいるものの、きっかけが掴めず悶々とした日々を過ごしています。
その第1のきっかけを与えたのはベッティにフラレたときです。
最初のデートでポルノ映画なのはもはや理解不能ですが、それも気づかぬうちに精神的に病んでいることが分かります。
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決心し行動に移すトラヴィスですが、そこから二転三転する事態が待ち受けています。
この作品、マーティン・スコセッシ監督の実演をはじめ、個性的な俳優が登場します。
なんといってもアイリスに注目です。当時からこれほどまでに光を放っていたことに驚愕します。
不思議に見入ってしまう1本です!
休日前の夜にでもぜひ!
(c) 1976, renewed 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
タクシードライバー (字幕版)