感動モノ

prime videoでオススメ【フォールアウト】銃乱射事件に翻弄された少女の、立ち直ろうとする姿に感動です

アメリカ 96分

Amazon prime videoよりレンタルにて配信中

こんな人にオススメ

  • アメリカの現実を知りたい
  • ドロドロの人間ドラマが好き
  • 美しい家族愛がみたい

〜あらすじ〜

主人公のべイダが通う高校で、ある日銃乱射事件が発生。

偶然トイレにいたべイダは居合わせたミア、クイントンと3人で身を潜めるが、到着した保安官と犯人との間で銃撃戦に発展する。

そして、惨劇を生き延びた彼らを、新たな悲劇が待ち受けていた―。

(prime video紹介文より抜粋)

(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

紙一重の日常

銃社会の恐ろしさを痛感します。

日本人だからこそ観てもらいたい映画です。

ベイダは高校に通う女の子

無邪気で仲の良い妹と、両親との関係も良好だ。

その日の朝もいつもの日常、彼氏であるニックの車で学校へ行き、授業をうけていた。

授業中に突然、妹からメッセージが入る。

「911に連絡して」

びっくりしたベイダは授業を抜け出し、廊下で妹へ電話をかけた。返ってきた言葉は

「生理が始まったの」

電話をすませてトイレに入ると、鏡の前にインスタグラマーで学園アイドルの「ミア」が撮影のため化粧直しをしていた。

すると外から大きな破裂音が聞こえてきた。

その後も連続して音が鳴り、大勢の悲鳴が聞こえてきた。

「銃声!?」

ベイダはミアと急いで個室に隠れた。

その後トイレに逃げてきた黒人男のクイントンと、息を潜めて嵐が過ぎるのを待った。

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事件のあとの家族と友人

 トイレの個室に隠れたベイダとミアは、体中が震わせて涙を流します。

とっさにベイダはスマホを取り出し何かを操作します。それは警察ではありませんでした。

最後にその意味が分かります。

事件後、ベイダに対する家族の態度が変わります。

ベイダにもの凄く気を遣い、親子の自然なやり取りがなくなってしまいました。

ベイダは悪い夢にうなされるようになり、メンタルがやられている状況が分かります。

彼氏のニックや友人とも連絡をとらなくなり、学校には通えなくなります。

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家族から逃げ出す

 ベイダは両親と妹への態度が冷たくなります。

妹はベイダに能天気に話かけますが、ベイダはあしらってしまいます。

妹が外食に誘っても反応は薄く、もはや以前のような仲ではなくなっていました。

変に気を遣う家族と、強烈なストレスからまともにコミュニケーションがとれず、気が抜けたようにボーッとする毎日でした。

本人もどうしていいか分かりませんでした。

しかし一筋の光が差し込みます。

一緒にトイレに隠れた学園のアイドル「ミア」と仲が良くなります。

ミアも学校へ行けませんでした。

ミアの家は広く、しかも両親が旅行中で不在、2人でワインを飲んだりプールやサウナに入ったり、ミアといることだけが心の安らぎでした。

そしてミアの家に入り浸るようになります。

まるで何かから逃げるように。

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ついに自分自身を見失う

 母親はベイダを学校に行かせようとします。

なんとか通学するも、事件のトラウマからトイレに行けませんでした。

さらに学校でドラッグを売人から購入し、キメた状態で授業に参加し、異常行動までみられるようになりました。

凄まじいほどの荒れようです。

ベイダは自分を抑えられなくなっていました。

精神的に追い詰められているベイダに、観ていて辛くなってきます。

ついには彼氏のニックもベイダのもとを去ってしまいます。

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かえってきた家族愛

「眠れない」

夜、寝静まった時間、妹がベイダの部屋に入ってきました。

妹はベイダが自分に怒っていると思い込んでいました。

自分が最初に連絡したせいで、姉ベイダが事件に巻き込まれてこうなってしまったと、罪の意識に悩まされていました。

妹の気持ちをくみとってベイダはこう返します。

「地球で1番あんたが好き」

銃声が聞こえトイレの個室に逃げ込んだときにスマホを操作したのは、妹にこのメッセージを送っていました。

”大好き”

(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

いよいよ前へ

 ベイダのことを心配した父親は、ベイダを海がみえる丘に誘います。

「自分はおかしい」というベイダに丘の上で父親は叫びます。

「人生はクソだ」

ベイダも叫びます。

「学校に行くのが恐い!」

父親も続きます。

「自慢の娘だ!」

ドラッグをやったのも遊びを覚えたのではなく、恐くてたまらない自分を奮い立たせるためでした。

そうしないとまともに学校にいられなかったのです。前に進みたくてもまったく進めませんでした。

(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

銃社会の恐さはこれからも

家族との仲をもとに戻し、少しずつ前向きになってきたベイダ。

しかしベイダのスマホに衝撃的なニュース速報が飛び込んできて、物語は終わります。

銃社会の恐ろしさと、心に一生ものの深い傷を負った若者たちの、行き場のない苦悩を思い知らされる内容になっています。

演出方法もうまくできています。

冒頭での銃乱射の映像はなく、音だけで表現されています。それがさらに恐怖をかき立てます。

なんとか立ち直ろうとする健気な姿に感動する内容となっています。

休日前の夜にでもぜひ!

(C)2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

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